河川概要
揖保川は、宍粟市の藤無山(標高1139m)に源を発し、引原川、伊沢川、菅野川、栗栖川、林田川等と合流し、河口付近で中川を分派し、瀬戸内海の播磨灘に注ぐ流域面積810㎢、幹川の河川延長70㎞の一級河川です。
生物概要
ひょうごの川・自然環境調査で確認された魚類及び底生動物は、魚類38種類、底生動物210種類が確認されています。
(ひょうごの川・自然環境アトラス WEB版 揖保川水系編(平成21年3月発行)より)
名前の由来
「揖保(いぼ)」の由来は「播磨国風土記」によると、播磨の国神「伊和(いわ)大神」と渡来神「天日槍(あめのひぼこ)」が国を争ったとき、伊和大神が大慌てに食事をしながら川をさかのぼる途中、口から飯粒がこぼれました。 その地を「粒丘(いいほのおか)」と呼ぶようになり、転じて「揖保」となったとあります。
(「宍粟のあゆみ」より)
友釣り伝説
山崎町五十波に「下駄屋甚平」という腕のいい下駄職人が住んでいました。甚平さんは下駄づくりの合間に釣りをするのが大好きでした。ある夏の日、甚平さんはいつものとおり釣りをしていると2匹のアユが激しく縄張り争いをしているのを見かけました。そこで、甚平さんは下駄の材料でアユに似た模型を作り川に沈めてみるとアユが攻撃をしてきました。甚平さんは考えた「模型のアユに針を付けたらアユが掛かるのではないか…」さらに、「生きたアユに針を付ければもっと掛かるのではないか…」
友釣りの始まりとされています。
(「しそうの逸話」より)
大鮎の棲む川
30㎝を超えるアユは「尺アユ」と呼ばれ、大鮎釣師を魅了します。揖保川でもアユ釣り後期(8~10月)にかけては尺アユが各所で釣れます。1998年9月13日には山崎町神谷、通称「蛇岩(じゃいわ)」で日本記録となる35.3㎝が釣れました。
美味しい鮎
高知県友釣連盟は主催する「清流めぐり利き鮎会」は全国各地の清流が育んだ鮎の塩焼きを「味」「見た目」「香り」などの基準で食べ比べその年のグランプリを決定しています。揖保川もこの利き鮎会で第10回(2007年)、第13回(2010年)にグランプリ、第14回(2011年)、第15回(2012年)に準グランプリを獲得しています。
HYOGO
IBOGAWA
揖保川